THTF's DustBox

桜降る代に決闘を(ふるよに)の攻略とか二次創作とかを中心に書くブログ

【ふるよに】速読即解徒桜【背景ストーリー解説+布教】

※当記事はふるよにAdvent Calender 2019に参加しています。

 https://adventar.org/calendars/4188

 

はい!今月2本目たひてふです。

 

アドベントカレンダーの記事投稿予定の欄に、僕はこう書きました。

 

「鏡(カード)の話かヤツハ(キャラクター)の話」

をする、と。

 

ですが、やはり片方では済みませんでした。やはり僕にとって、カードとキャラクター、両方あってこその「桜降る代に決闘を」なのです。

 

という訳で、ミコト随一にして最古参のヴォーソス*1を自負する僕らしい記事を追加で書くことにしました。宜しければご覧下さい。

 

今回は、「速読即解徒桜」と題しまして、テキストを読むのが苦手なことに定評のあるカードゲーマー*2の皆様向けに第参/第四拡張の背景ストーリーを解説していきます。

「ゆーてネット小説だろ?」とか「ゲームの宣伝用のおまけだろ?」と侮るなかれ、萌えも燃えもバリバリ摂取でき、しかも時折新カードのプレビューというおまけまでついてくる神作なのですが、ちゃんと読んでる人は全プレイヤーの6割くらいかなあって感じです。なので「もっと布教したい。」「読むには至らなくても、そのエッセンスを取り入れ、より深く背景世界を知っていただきたい。」と思った次第です。

また、作中でのメガミの推しポイントも本能に従って書いてます。漫画の公式ファンブックみたいなのを目指していましたが結構脱線しています。

この記事がゲームを(ほんの少しでも)より楽しくするお役に立てたら嬉しい限りです。

 

注意!

  1. この記事を読んでもふるよにの上達には何の役にも立ちません。勝つことにしか興味がない方はブラウザバック!.......とはいえ、折角ゲームやるならより楽しんだ方がお得だと思うので、ちょっとでも背景世界に浸った方が良いと個人的には思ってます。はい。楽しい方がゲーム自体を続けやすいですし、そもそも楽しいゲームだから勝つことに意味があると思うんですよね。
  2. 文章を読むのが苦手、もしくは読む踏ん切りがつかない人にとってのストーリーへの入口を目指す記事なので、公式小説「桜降る代の神語り(以下神語り)」「八葉鏡の徒桜(以下徒桜)」のネタバレが多いです。言われなくてもこれから読むつもりの方はブラウザバック!
  3. ……そんな目的の記事だったのに結構長くなっちゃって本当に文章が苦手な人は結局つらいじゃんって気がしてきた。それは許して。
  4. ルールブックに書いてある程度の世界観設定や公式サイトのキャラ紹介は前提にして書いてあるので、本当にイラストと名前しか知らない人はそちらを先にどうぞ。

 

 

第参拡張「零限突破」

「徒桜」プロローグ:遥か果てでのひとつの目覚め

  • あらすじ

英雄・天音揺波がメガミの座に至り、桜降る代の幕が開けて二十余年*3。彼女の名を冠した桜花決闘の大会が開かれてから二週間が経った頃*4。この地の最北端・北限の守護者であるコルヌは、何やら不穏な気配を感じ取っていた。後に、その予感は的中することになる。謎のメガミ・ヤツハの目覚め、サイネに起きた異変。同時期に起きた二つの事象に、関係はあるのだろうか……?

 

  • 主な登場メガミ

ヤツハ

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記憶喪失で権能も使えない謎のメガミ。コルヌに発見され、保護(監禁?)されそうな所にクルルが現れて大変なことに。何もわからないなりに自身の置かれた状況について考え、適切な判断をしようと努めていたりと、意外と頭が回るタイプ。寒そうだし上衣着せてあげたい。

 

キーカード《六葉鏡の星の海》

クルルの「神渉装置」で無理矢理引き出された権能。 実態を持った星空を腕や牙の形に変えて叩きつけるという、この世のものとは思えない能力の現れ。

 

コルヌ

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北限の守護者であり氷雪の象徴。部下には結構優しいけど堅物。結果、ヤツハを信じきれなかったり、自分のテリトリーの調査に来たクルルを追い払おうとして揉めたり。間違いなく良い人なんだけど、ヤツハにとっての第一印象信頼度がクルル以下なのはなんか勿体なくてかわいそうだと思う(こなみ)。脚丸出しだけど大丈夫か?*5

 

キーカード:《ポルチャルトー》

クルル戦でも活かされた雪上での高速移動能力。実は「神語り」でも名前が出ている。

 

 

クルル

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北限の異常反応*6を検知し実地調査に向かったところ、ヤツハに出会い、興味を持つ。自分のことを知りたいヤツハとは利害が一致したため、調査機器・大型神渉装置のある瑞泉という街まで共に旅をすることに。お前も脚丸出しかよ。

 

キーカード:《らすとりさーち》

北限への道のりはつらくきびしい。

 

 

トコヨ

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デレきったツンデレ。かつての旅の友・サイネと連絡が取れなくなり、会いに行っても面会謝絶されてしまった。そんな感じの倦怠期の彼女の愚痴をシンラや自身のミコト・古鷹天詞に聞かせている。かわいい。

 

 

サイネ

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当の本人は、対となる武神・ユリナと因縁の場所で再び剣を交えていた。二"人"の最後の一戦をなぞるような決闘は、その結果だけを違えていた。

 

キーカード:《裏斬り》

身なり、得物、人格とまるで変わってしまった彼女は、より鋭く、致命傷を与えることに特化した技を身に付けている。ヤツハと同じカード枠を持っている意味とは?

 

第四拡張「大洋航路」

「徒桜」エピソード1:彼女の旅路

  • 粗筋

北限からクルルと共に旅立ったヤツハ。様々なメガミや人々との出会いから、メガミという存在のあり方を知っていく。自分自身の存在や異質な力に思い悩みながらも、彼女らの旅は終着地瑞泉へと至る。

 

  • 主な登場メガミ

ヤツハ

旅を通して変化・成長するthe主人公。鏡の力を嫌悪する遥原夕羅との桜花決闘(神話再現にもなっている「代理戦争」)を通し、自らの力と向き合う。どうやら決闘中ならば権能は使えるらしい。

シリアス専門ヒロインかと思ったら好奇心旺盛、天然ボケ、アクセサリー好き等のあざといポイントを積み重ねてきた。BFP許せねえ。#人の性癖を覗くなBakaFire

 

キーカード:《双葉鏡の祟り神》

はじめての決闘において引き出した新たな権能。鏡で《風雷撃》を受け止め、実体を持った星空でそれを模して反射した。やはり厨二心がくすぐられる。

 

クルル

はじめて自分の実験に協力してくれたメガミなので、ヤツハには非常に甘い。彼女曰く、「まいすいーととれじゃー」である。恋人か?

とはいえ、ヤツハ自身というよりその奥の権能に興味があるというスタンスは一貫している。嗚呼、この一枚隔てたような関係性ですよ.......。

 

ハツミ

海のメガミ(自称・事実)。筋肉のメガミ(他称)。

適当なことを言ってその場しのぎをしていたら筋肉ダルマに囲われていた。「なんでぇ.......。」←不憫かわいい。

ヤツハに対しても見栄を張りまくっていたら 卍人々に慕われる偉大なメガミ卍 として尊敬される羽目に。

後に彼女らの旅の仲間になり、(ギャグ担当をしながらも)先輩メガミとしてヤツハを導く存在に。

 

ミズキ

守護と祖霊の象徴、ですの!90年前にメガミとなった元人間。そのきっかけとなる出来事以来、コダマとは宿敵と書いてともと読む関係。ヤツハが巷で噂の怪しい力*7の出処であると知ると、コダマとの代理戦争を口実に、決闘を通してその力を測ろうとする。

 

キーカード:《山城水津城の鬨の声》

《天音揺波の底力》、《氷雨細音の果ての果て》、《闇昏千影の生きる道》、《Thallya's Masterpiece》+《Julia's BlackBox》に並ぶ、人間時代の名前を冠した切札。その効果は嘗て山城家に仕えた祖霊である兵員を奮起させる「鬨の声」の表現。

 

 

コダマ

力の象徴。オレっ娘。高身長・引き締まった筋肉・腰まであり一本に結われた髪、といった外見。設定画をはよ見せろ。

夕羅の宿すメガミであり、彼女の闘いの師匠。元々血の気が多いタイプだが、近頃は不自然なほどその傾向が強い。

 

キーカード:《鉄拳》(神語再現札)

象徴武器は(たぶん)拳。鉄板で手の甲を覆って、懐に入り込んで、殴る!というシンプルな闘い方。いたそう。

 

「徒桜」エピソード2:東の海を越えて

  • 粗筋

メガミとなって以来、桜降る代に定住していたサリヤは、呼び出しを受け一時帰郷することになる。しかし、それは神となった彼女を政治の道具として使おうとする人々の策略であった。それを知った旅の同行者・ユキヒは、友を救うべく奔走する。

 

  • 主な登場メガミ

ユキヒ

旅行が趣味だったが、メガミとしての長い一生で桜降る代はほとんど見つくしてしまっていた。そんな中降って沸いた初めての海外旅行を満喫していたが、サリヤが陰謀に巻き込まれていることを知り憤慨。

ただ強大な力を振るえば解決する訳でもない政治劇の場において、人の縁をたどりつつ、必要とあらば武力行使と、縦横無尽の働きを見せた。その能力は陰謀を得意とするシンラにも特段高く評価されていた。

 

キーカード:《ひらりおり》

表の人格が人間や他のメガミとの縁を結び、裏の人格がそれを活用して力を振るう、という協力関係を体現するカード。「たていと」と「よこいと」を「織る」んですねー。

 

サリヤ

メガミが存在せず、桜降る代と異なる宗教体系を持つ国家「ファラ・ファルード」出身の元人間。

実家や主の関係者を人質に取られ、海外(桜降る代)の神という立場を貴族同士の利権闘争に利用されそうになるも、ユキヒ・シンラの根回しを受け、桜降る代で身に着けた新たな力により危機を脱した。服装は露出0なのにえっち。

 

キーカード:《Quick Change》

桜降る代に生き、多くの縁を結んだからこそ生まれた新型ヴィーナの機能の一つである「高速換装」。作中では敵方の一瞬の隙をつき《Form:KINNARI》に変形、音波攻撃によってその場を動くことなく兵士達の動きを止めた。

因みに、もう一つの機能が《BlackBox NEO》の自発的多段変形効果に表現されている「変形合体機構」である。

マジでヴィーナの戦闘シーンは詠唱も描写もカッコ良すぎてこの作品が和風ファンタジーであることを完全に忘れる。コミカライズはよ!!!!!

 

 シンラ

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世界を裏に表に操る文官のメガミ。なんらかの壮大な計画を動かしており、その根回しのためにユキヒ達より前にファラ・ファル―ドに来航していた。サリヤを取り込もうとする貴族たちの陰謀はその障害になっていたため、ユキヒと利害が一致。サリヤ救出の計画に協力する。

ポストカードでも見られる甘党の一面は海外でも絶賛発揮中。めっちゃおいしそうにケーキを食べる。

 

「徒桜」エピソード3:西の海を越えて

  •  粗筋

ライラは南西の海を越えた先に位置する千洲波諸島方面に不穏を感じ取り、ハツミ、コダマ、ミズキと自身を信奉する稲鳴平野の民に危機への備えを訴えていた。

彼女の野生の勘に外れはなかった。ある日、見知らぬ強力な武器を携えた千洲波諸島のミコト部隊が本土に上陸し、配備されていた防衛戦力は耐えきれず半壊してしまう。

事態はそれだけでは済まなかった。コダマに生じた異変と、謎のメガミの襲来。未曽有の危機に対して、メガミ達はどう立ち向かうのか……。

 

  • 主な登場メガミ

ライラ

S5環境に嵐を巻き起こしているアイツ。シャーマンとしての側面をより強めた姿である。「異相の技」を習得した夕羅たち稲鳴平野の民は、その力を引き出し大嵐を巻き起こすことで海からの侵略者を迎撃した。それはそれとして特に腰回りの服装どうなってんだって感じなので(今年もやってくださるのならば)加藤さんの解説記事に期待。

 

キーカード:《陣風祭天儀》

稲鳴平野の民と力を合わせ、自然に働きかけることで嵐を呼ぶ儀式。

 

ハツミ

ライラに呼びかけられ、ヤツハ達との旅路から離脱*8。南西の海の警戒にあたる。

襲撃の際は謎の力で窮地に追い込まれ、威厳を保つ余裕すら無くなるも、要所ではなんやかんや頼れるメガミらしいところを見せた。

 

キーカード:《イサナ海域》

「神語り」でも登場した、ハツミの使い魔ポジである傷だらけの白鯨(を召喚して攻撃するカード)。やや小柄な身体の全長よりも長い大太刀を咥えている。初登場から約1年越しの実装、熱い。

 

 

コダマ

戦場に立った彼女には更なる異変が起こる。得物や衣裳が変わり、傷口からは青白い光が漏れ出ていた。この変化を目の当たりにした敵は、彼女にターゲットを定めたようで……。

 

キーカード:《戦場》

戦場に立ち、血を滾らせる彼女の様子を表すカード。ミズキが受け継いだコダマのカードには、徒神サイネと同様に「通常枠」と「ヤツハと同じ特殊枠」のカードが混在している。二柱の異変は原因を同じくしているのだろうか?*9

 

???

千洲波諸島の人々が崇拝する謎のメガミだが、語り部・カナヱはその正体を知っているようにも見える。殺意丸出しの無口な童女。背中から四本の翼を生やして飛び、手を使わずして身体よりも長い四本の大剣を振るう。その威力はミコトが使ってもライラ本人の《雷螺風神爪》を破壊できるほどのものであり、自身はそのさらに上を行く。

変貌したコダマこそが彼女ら襲撃者の標的であるようだが……?

とにかく、実装はよ!!!(大声)

 

キーカード?:《暁》

夜明けのような光を放ちながら振るわれる斬撃。4本中2本の大剣を螺旋のように束ねて巨大化させ叩きつける。ミズキ全身全霊の《天主八龍閣》を打ち破るほどの威力を持つが、その力には時間制限があるようだ。

他の権能に、赤黒いヒトガタを生み出して飛び道具の狙いをそちらに誘導する《尸(かたしろ)》がある。切札のネーミングは漢字一文字平仮名四文字統一なのだろうか?

 

 

ミズキ

「大手門」から兵員たちを呼び出し、指揮することで千洲波の軍勢に立ち向かう。しかしその最中、コダマが謎のメガミの攻撃により存在消滅レベルの致命傷を負わされてしまう。友の死の危機に焦る彼女であったが、絶望の淵でその打開策に思い至る。

戦闘シーンも思考シーンも異常に映える。ヤバい。

 

キーカード:《大手楯無門》

祖霊たる兵員たちの住まう幽世の入り口であり、コダマをこの中に取り込むことで彼女の消滅を回避した。ミコトは《闘神》という形で彼女(の断片?)を呼び出すことができる。

 

第伍拡張?「????」

「徒桜」エピソード4:桜花拝宮司連合

粗筋

サイネとの闘いで顕現体を破壊されたユリナ。しばらくして目覚めた彼女に、ホノカ・ウツロは何かしらの報告があるようで……?

coming soon...

 

 

 

以上になります。クソ長文になりましたが最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

これくらい長い文章読めるならきっと「神語り」「徒桜」も読めますよ!大丈夫!!()

 

興味を持って下さったのならば是非電車の中ででも読んでみましょう。先述した通り、萌えと燃えに満ちています。百合もカードゲーム的要素もあり贅沢の極みです。

 

是非「プレイヤー」から「ミコト」になって桜降る代でのセカンドライフを!(?)

 

画像出典:ふるよにコモンズ/BakaFire,TOKIAME

*1: MtG発祥の紙オタクのジャンル分け。要は設定厨という意味。

*2:BlackBox NEO》《両手に華を》《大嵐》等と、今回の拡張は3行以上のテキストが読めないタイプのゲーマーに優しくない気もします。まあ、余分な一語一語にバランス調整の跡が窺えるため、許してあげましょ。

*3: ここまでの流れが「神語り」の内容です。読まなくても「徒桜」自体を読む上で致命的な問題はありませんが、両方読んでおくと繋がりが見えてより面白くなります。まあクッソ長いので、追いつきやすい「徒桜」から読んで、新カードプレビューを待機できる状態にしてから「神語り」を読むのでもいいと思います。

また、昔の物語再現テーブルや原初札はだいたい「神語り」由来なので今からでも読むと腑に落ちる所がたくさんあると思います。

*4: こんな感じで時々挟まれる直近のリアルイベントとのリンクも魅力の一つです。ライブ感ってやつ?

*5:他のメガミからも想像するに、多分キャラデザのどっかにふとももへの強い拘りを持つ人がいる。そうでないと雪国のキャラがこうなることはないっしょ……。

*6:その時思わず「およよっ?」と声を出したらプレイヤーに「オヨヨ」と呼ばれるようになってしまった。

*7:直接請願しなくても、不思議な鏡の欠片を使うことで宿せる謎のメガミがいるという噂。なので我々は設定上、ヤツハ自身のことは何も知らないでその力だけ使っているということになっているのだと思われる。

 眉唾物だと思われていたが、達人のみを招待した大会でも使用されたことで、「本物らしい」という噂が広がった。一体使ったのは何やんさんと何すたーさんなんだ.......。

*8:説明がめんどくさいので要点だけ言うと、ヤツハ、クルルとの別れの時は絶叫しながら全裸で空を飛んでいた。神性の存在だったはずでは……?詳しくは本編を読みましょ。こうやって言えば人が釣れそうだなげへへ。 

*9:ところで、このカードをはじめとするコダマのカードに描かれたコダマらしき紫の靄の、どの部分が身体のどこに当たるのかが分からず、発売以来ずっと混乱しています。どなたか図解して下さい。