THTF's DustBox

桜降る代に決闘を(ふるよに)の攻略とか二次創作とかを中心に書くブログ

【ふるよに電子版】燃える忍びを乗り越えよ【ヒミカ/オボロ対策】

※当記事は2020/2/14現在の電子版ふるよに環境に則しています。

 

こんにちは。たひてふです。ハッピーバレンタイン!()

ついにふるよに電子版がiOSでもリリースされました。一体どれだけ待ったと思っているんだって感じですが、一先ず遊べるアプリが出て嬉しいです。隙間時間にスマホでふるよにができる日が、ついに来た。

しかもついにメガミ様の声をゲーム中に鼓膜で聞くことが出来た訳で。幸せ者ですよ本当。※1

 

そんな電子版ですが、カードはアナログ版シーズン5に即していながらも、使用可能メガミがまだ少なく、完全戦・季節戦いずれとも異なる独自の環境を形成しています。その支配者となったのが

 

ヒミカ/オボロ(以下銃忍)です。

 

f:id:thtfuruyoni:20181203193136p:plain

f:id:thtfuruyoni:20181203221639p:plain

一方的なゲームを押し付ける性能が高い組み合わせになっており、特に電子版から始めた初心者の方は、どうやって勝つんだ?と思われることでしょう。

ですが、きちんと攻略法は残されています。今回はそのテクニックを初心者向けに紹介していきたいと思います。

 

 

1.基本構築と動き

解説の前に、始めたばかりの人に覚えていてほしいことを1つお伝えします。

 

相手がある程度正しいプレイ、構築をすることを前提として対策を練りましょう。

 

級位では比較的初心者の方も多く、相手のデッキの動かし方が不十分故に隙を突いて勝てることもあります。とはいえ高段位になってくるとそうはいきません。

 

特に銃忍は、アナログ版黎明期から形を変えながらも基本ギミックを同じくして存在し続けている組み合わせであり※2、熟練者はその動きに慣れています。故に級位で勝てた作戦が通用しないこともあるでしょう。より高段位を目指すためには、銃忍を使うにせよ倒すにせよ、立ち回りの理解・徹底が大切です。

 

そのためにまずは銃忍の現環境で強い構築の一つと、その動きをご紹介します。

 

シュート/マグナムカノン/ラピッドファイア/バックステップ/バックドラフト/忍歩/誘導

スカーレットイマジン/ヴァーミリオンフィールド/壬蔓

 

フレア0〜1でターン開始→《壬蔓》+設置で使ったカードor引いたカードで連火を達成、《ヴァーミリオンフィールド》で間合を離す→手札とフレアを0にし両方の切札を再起 を繰り返すデッキです。

 

相手は毎ターン3リソースしか湧かないので、基本動作だけをし続ける限り《ヴァーミリオンフィールド》で毎ターン1歩しか詰まらず、《バックステップ》や設置《忍歩》、基本動作の分で間合いをキープできます。

その結果、ヒミカの攻撃ダメージ>《バックステップ》で再構成が早まる分の自傷ダメージ+《マグナムカノン》の自傷ダメージ となって勝利する、という戦略です。

 

なので、相手に攻撃される間合3-5まで近づかれないことを徹底してきます。

《忍歩》はどうしても連火が達成できない時以外は基本伏せて後退、《バックステップ》は山札がある限り基本使用、《誘導》はライフが取れる数が増える時だけ使う、という立ち回りで最大限間合を守れるようにします。

危険そうなら、相手の空きオーラの数を見ながら適宜基本動作で後退したり、敢えて早目の再構成から《忍歩》を使い手札を使わずに《壬蔓》+《ヴァーミリオンフィールド》を使うなどして安全を確保します。逆に間合が遠く相手オーラも詰まっている時は、1リソースで1歩前進されることがなくなるため、敢えて《ヴァーミリオンフィールド》を再起させず手札をキープし次のターンに確実にダメージをとることを狙います。

ライフが取れない時は攻撃せず、上記のような状況なら手札キープ、そうでないなら基本動作なり行動カード→《ヴァーミリオンフィールド》なりで間合を離し、オーラを無駄に削ったりはしません。

こういった立ち回りをする時、

  • 途中で攻撃を受けフレアが溜まってしまった時、フレアを減らしつつ手札を整理し、増えたリソースで無理やり距離をとれる
  • 手札2枚での再構成からデッキを全て引き切ってリーサルが取れる

と言った理由で便利なので《スカーレットイマジン》を採用しています。

《レッドバレット》はいつでも使えるうえ確実に勝利に近づく安定感がありますが、状況を打開する力はないため一長一短です。自分で使ってみたい場合はお好みでどうぞ。慣れていないなら《レッドバレット》を推奨します。

その場合《誘導》→《生体活性》とし、設置からの使用でデッキを圧縮しつつ《レッドバレット》を再起させるデッキにするのも可です。

 

2.対策

これを踏まえて銃忍の対策を考えていきます。

先述したように、銃忍が勝利するのは「ヒミカの攻撃ダメージ>《バックステップ》で再構成が早まる分の自傷ダメージ+《マグナムカノン》の自傷ダメージ」が成り立つからです。

なので

  1. 対応で時間を稼ぎ、「ヒミカの攻撃ダメージ」を増やさないようにしながら「自傷ダメージ」を稼ぐ
  2. 無理やり攻撃を通して、右辺に「相手からの攻撃ダメージ」の項を加える

このふたつの手段で不等号が成立しなくなれば良いのです。

1.はメガミ毎に得意不得意が違うので、2.に必要な共通テクニックから説明していきます。

 

共通
  • なるべくオーラを開ける

1歩の前進には基本的に1リソースを支払えば良いのですが、オーラが5になると宿しが必要になり、効率が悪くなります。故に攻撃をオーラ受け多めにし、なるべく開きを作りましょう。

宿し前進でしか間合を詰められないなら、焦らず手札を残してその場にとどまり、相手の攻撃後に接近しましょう。

相手が前のターン《ヴァーミリオンフィールド》を再起させていて手札が2枚なら、《マグナムカノン》《ラピッドファイア》のライフ受けを恐れず、《シュート》はオーラ受けしていきましょう。運が良ければ相手は攻撃を引いていませんし、攻撃されたとして相手はその手札で後退や纏いをしていないため比較的間合が詰めやすくなります。これをライフ受けして、「じゃあ後退~」とされては一生近づけません。

バックドラフト》が見えているなら、敢えて《シュート》オーラ受けから《壬蔓》をライフで受けるという手もあります。

 

 

  • 壬蔓を壊す

定石に反し、トドメをさせなくても切札を使ってライフを取るのが効果的なことがあります。

その理由が《壬蔓》の再起ギミックです。ダメージを受けた結果、フレアを0にできなくなると《壬蔓》は再起せず、遠距離攻撃を使う前の連火の達成が困難になる→《ヴァーミリオンフィールド》を使うのに無理をする、もしくは使用を諦める→さらに近づきやすくなる という流れで大きく有利が取れるためです。なので一瞬の隙を見つけてダメージを与えることが大事です。ただし、再構成前に1ダメージを与えるか、2ダメージ以上与えるかしないと、そのまま《ヴァーミリオンフィールド》に還元されてしまうので注意しましょう。

 

次いで、このテクニックを活かしつつ、メガミ毎にどのように 1.,2. を実行するかを述べていきます。

 

ユリナ

《月影落》をライフに当てたら勝ちです。どうにかして間合4に行きつつ、相手のオーラを3以下にする必要がありますが、自身は前進に使えるカードを《圧気》(オーラを2つ納めることで宿しよりは前進の面で得)しか持たないため、簡単には抵抗できません。相方のカードをうまく使いましょう。

《浦波嵐》は自慢のテンポ取り能力が活かしにくく、リーサルでも使えないため採用をあまりお勧めしません。

 

サイネ

《薙斬り》《八方振り》は当てやすく、多少ライフを削ってリーサルに近づける際に助かります。オーラ5での《見切り》で効率よく間合を詰めてから狙っていきましょう。

これらの攻撃と《律動弧戟》や《音無砕氷》を合わせ、相手の山札が無くなったところで仕掛けます。相手のオーラがなくなると焦燥が受けられないため、ライフが1残っていようとも次のターンを与えません。

また、攻撃を受けた返しに《無音壁》を使い仮初のオーラを得ることで、次のターンの安全を確保しつつ、前進のリソースを蓄えることが可能です。

《音無砕氷》はその使用によりライフ2点攻撃のオーラ受けが可能になる場合は実質前進リソースなので使って構いませんが、それ以外ではリーサルを取られるギリギリまで使わない方が良いでしょう。《無音壁》での再起はライフ節約になり強力ですが、フレアが足りずリーサルが取れなくならないように気をつけましょう。

また、間合5以下での《壬蔓》には《氷雨細音の果ての果て》が刺さります。故に終盤、間合を一時的にも詰めて返すと、相手は見えない切札をケアするためオーラを5にしてから《壬蔓》を使用してきます。そうして後退の効率がやや落ちた所を狙い、他の切札で攻撃するもよし、オーラにプレッシャーをかけて《氷雨細音の果ての果て》を通しに行くもよしです。

 

ヒミカ

自分も遠距離で攻撃可能なため、そのまま撃ち合いになります。そうなった時、あなたがオボロ以外の相方を宿しているならば、遠距離の追加火力が再起の難しい《壬蔓》しかなく、有効な対応が少ないオボロに比べ有利を取れるでしょう。ただし《誘導》で間合を-1されうるのには注意。

どうしても銃忍に負けたくないのならばこちらもヒミカを使うのが得策です。(ただしサイネ、トコヨにはやや不利を取るようになります)

 

トコヨ

《風舞台》は電子版環境唯一のオーラ5から2歩前進できるカードです。(展開時に納をオーラから支払いましょう) これを活かし、《梳流し》《千歳ノ鳥》や相方の攻撃をリーサルで当てにいくのが主な勝ち筋になります。ただし、適当に使うと《風舞台》は前進してから後退するだけの無駄なカードになります。手札に抱え続け、ここぞという時に使いましょう。

常世の月》もまた移動のサポートになるので、切札枠次第で採用しましょう。

《久遠ノ花》は貴重な打点にもなり、持っておくと安心感があるカードです。相手に攻撃させるだけさせた後、ライフに当たる最後の攻撃を消して、開いたオーラを埋める前進から反撃するのがよくある流れです。ただし、非リーサルの《マグナムカノン》は素通しにした方が得です。

 

 

オボロ

攻撃がほとんど当たらないので、辛い戦いになるでしょう。

ですが再構成時の《誘導》は着実に1前進でき、前進リソースで得をすることができます。またこちらのオーラが埋まっている時、設置から《生体活性》を使い、自分のオーラから結晶を納めることで開きを作って一気に前進することも可能です。

リーサル時は《鳶影》が活きます。伏せたカードを即使用することで実質的に手札が1枚多くなるので、ギリギリで攻撃間合から逃れたと思っている相手の虚を突くことができます。

また《壬蔓》+《律動弧戟》や《千歳ノ鳥》+《鋼糸》と言ったコンボで一瞬の打点を引き上げることが出来るため、近づく機会が少ない銃忍対面でも、少ないチャンスで大きなダメージを与える助けになります。

 

おわりに

以上が対銃忍のテクニック入門編となります。覚えることが多く難しいかもしれません。ですが、普段は攻撃札の影に隠れて使わない付与札で状況を打開するのは、眼前構築というシステムの奥深さを身に染みて理解するはじめての体験となることでしょう。

また、ここでは紹介しませんでしたが、明日実装(予定)の新メガミ・ハガネは、遠距離レンジロック戦略に滅法強いカードを持っています。この環境変化は、銃忍の天下を十分に脅かしうるでしょう。

その力は、たったの1100円で君の手の中に!()気になった方は是非お買い求めください。

 

f:id:thtfuruyoni:20200214180404p:plain

 

f:id:thtfuruyoni:20200214180507p:plain

(遠距離から手札を全て使い前進した後、《大重力アトラクト》で更に前進。そこから7/4や6/3のオーラ受け不可能な一撃を当てることが可能です。しかも、切札しか使わないので、手札は枚数こそ必要ですが内容を問いません!すごい!

他のカードも気になられた方は、公式攻略ページのメガミ個別紹介をご覧ください。)

 

画像出典:ふるよにコモンズ/BakaFire,TOKIAME

 

※1 心では聴こえるよなあ?

※2 《シュート》《バックステップ》《ヴァーミリオンフィールド》はふるよにシリーズの初版「第一幕」からテキストを変えず生き残っている数少ないカードです。《壬蔓》などほかのカードも、姿を変えながらも役割を果たす上での大きな変化はありません。なのでこのデッキは、まさにレンジロックデッキの最古参と言えるでしょう。