【ふるよに】公に認められずとも、想い一枚ここにあり 第1回:寄花
※当記事はふるよに Advent Calender 2020 に参加しています。
お久しぶりです。たひてふです。
今年もアドベントカレンダーの季節という事で筆を取らせていただきました。
本日は十二月八(葉の)日なので、彼女について書かせていただきます。
今回は、公式記事と同じ形式(ある1枚のカードの解説)です。
先日のオンライン大決戦にて第二幕大決戦以来の大規模大会入賞を果たし、無事公式記事執筆の権利を得たんですが、そのとたん終了が宣言されてしまったんですよね。事情もあるのでしょうが、ちょっと残念でした。
折角なので、もしいつか声がかかったら書こうと思っていたカードについて、『想い』を文章に込めようと思います。
S4の頃とは違い、押しも押されぬ環境最上位メガミとなってしまったヤツハちゃんのことを知らない方はほとんどいないでしょう。そういうわけで、ちょっとニッチなところを攻めました。
この《寄花》です。
利得だけ見ると差し引き1枚4APなので、見かけの性能としてはそれなり以上のカードなのですが、自分や周りのミコトを見る限り採用率が相当低いです。理由としては
- 納1以下(鏡映数2以上)にできない限り、隙付与を”オーラが開いた状態”かつ”近距離”で1ターン守る必要がある。
- リターンも即勝利につながるほどではない。オーラ5から2つ削っても3/2を通す足しにならない。
- 《星の爪》《昏い咢》で攻撃すると鏡映数は下がる傾向にあるので、自然なヤツハのゲームプランに合わない。
- そもそもリソースを回復するより攻撃する方が早く勝てる。
等があります。ですが、逆に言えば、これらの問題を無視できるときや特定の状況では輝くカードである訳です。そういった例について考えていきましょう。
隙付与を近距離で1ターン守れる場合
対中~遠距離では相手が攻撃してきた返しに展開すれば少ないリソースでも守り切れます。相手が後退リソースを稼ぐためにしゃがむ→《寄花》が割れない→後退リソースが奪われる で相手をハメることができます。とはいえ、ヤツハは《双葉鏡の祟り神》で中距離の主力となる通常札打点に強く、また殴り合いしても火力で勝てがちなので、わざわざ狙わなくても良いことが多いでしょう。
意味を成すのはユキヒと組み近距離で戦う時でしょうか。間合0に行き、オーラを開けて、納2で《寄花》を貼る→離脱したら《寄花》が当たり《ゆらりび》が当たる。離脱しないと《つきさし》が当たる。というダブルバインドにかけるのが有効です。
また、相手が全力札を使うタイミングが明確な時にも隙付与としての役割を果たせます。
相手が《大嵐》を貼る前に納2で置いておくとダメージ軽減効果を0/0にあてがいつつ減ったオーラを回復できるので、シーズン5末期にはピンポイント対策として機能していたらしいです。考案者賢い。
他にも《Julia's BlackBox》や《大地砕き》or《遠心撃》が来そうなタイミングなどでも相手の計画を狂わせられるでしょう。
ただし、納には注意です。
納が3だと「しゃがみで展開→守り切る→手札が揃ったので攻撃する→オーラ受けされて矢印効果が不発になる」という現象が多発します(3敗)(記憶にあるだけで)。
納が2だと、そもそも自オーラを3以下にしないと守り切ったところで不発になり、オーラを減らすと簡単に割れます。これを逆手にとって、オーラ5・納2で展開し相手の攻撃を抑制することも可能ですが、それが勝利に直結するかは熟考しましょう。
《星の爪》《昏い咢》で鏡映数が下がらない かつ リソースが欲しい場合
リーサル直前までこれらの攻撃札を振らず、近距離でしゃがみあうゲームになれば問題になりにくいです。いい感じに宿し纏いから納1で展開し1-4交換を狙いましょう。これまたユキヒと組んでいるとき、または《寄花》の利得であるリソースが特に欲しくなるハガネ・ウツロ・ハツミ対面でやることがあります。
ただ、より相手のプランを破壊する性能が高い《契約》+《八葉鏡の向こう側》で良くね?とならないかは要検討です。ダストが枯れて《八葉鏡の向こう側》が展開できなさそうな場合、自他いずれかのフレアがない場合はこちらが優先されうるでしょう。
《四葉鏡のわらべ唄》(の存在)によるイージーウィンができなくなるS6-2以降のシンラ対面でも、検討の価値があるかもしれません。《完全論破》が大きくリーサル打点を下げてしまうので、相方次第ではヤツハの攻撃札をリーサルまで伏せ続ける展開になりえます。実際《反論》が効いたころはほとんどリーサルまで攻撃しなかったので《寄花》くらいしかやることはありませんでした。
《寄花》を使う方が他のカードを使うより早く相手を倒せる場合
要は《四葉鏡のわらべ唄》による即破棄コンボです。切札1+手札1+3(S6-2からは2)フレアでの2/-攻撃、付与展開や矢印効果によるオーラ鏡映調整機能つき は積極的に狙いたいほど強いわけではないのですが、場合によっては検討に値します。
《四葉鏡のわらべ唄》自体は基本相手の付与に対するメタカードであり積極的に採用するカードではありません。切札が対象外となるS6-2以降はますます採用の場を減らすことになるでしょう。*1
ぱっと思いついた範囲では《無音壁》《風舞台》《大嵐》《騎兵》《野茨》《封殺》(修正の可能性有)あたりに撃った時しかうまみがなく、切札枠を割いたのに相手の構築にそれらが入っていなかったり、噛み合いが悪く使うまでもなかったりすると勿体ないことになります。その際、《寄花》を採用していると潰しが利くわけです。
また、先述した他の理由で《寄花》を採用しているときに《四葉鏡のわらべ唄》を採用すると、リーサルに使える通常札の割合が上がると見ることもできます。終盤に使えないカード引いて萎えるリスクの軽減です。この目的で見たとき、S6-2修正は上方修正ということになります。また強化もらっていいんですか???
面白いところでは、ライラと組んでゲージ最低風4雷0+フレア6から
《寄花》展開→《四葉鏡のわらべ唄》で《寄花》を破棄し再展開→風7になるので《風魔招来孔》を使用→《四葉鏡のわらべ唄》を《風魔纏廻》で再起させ使用→《寄花》を破棄し再展開→ゲージが初期から+4、手札3《風魔旋風》残し が可能になり、結構独特かつ変なことができるのでは?と思案しています。
初手に鏡映3《寄花》即破棄から《幻影歩法》《星の爪》《昏い咢》で最低限のゲージが足ります。ゲージが余っていたら《四葉鏡のわらべ唄》のうち1回は《無音壁》《騎兵》等を割るのに使ったり、《風魔旋風》連打でフレアを削減しつつ攻めたりできます。
……三一の横は?とか役割対象は?とかは聞かないでいただけないでしょうか。《風魔纏廻》のお供として桜花拝ホノカが残るかどうか、S7の新メガミが良い相方になるかどうかが重要そうではありますね。
まとめ
- 弱点が多い。赤札入れて殴る方が早いことが多い。リソース回復したいだけなら向こう側契約でいい。
- 弱点を踏み倒せるときは輝く。流石に1-4交換は強い。
- 《四葉鏡のわらべ唄》とセットだと偉い。その使い方だとS6-2からは上方修正。
といったところでしょうか。
採用されにくいカードをサイドボーディングで活かすという、ふるよにらしさの体感においてお役に立てたならば幸いです。
画像出典:ふるよにコモンズ BakaFire/TOKIAME
*1:一部のメガミに対して不当に支配的だったので、この修正自体は個人的に歓迎しています。大会だと遠慮なくやりますが、フリプだと勝っても釈然としないがちなので