ブログではお久しぶりです。たひてふです。
ふるよにのことを書くために立ち上げたこのブログですが、どうしても書きたいことがあったので、別件に使います。
初心者向けの記事を書こうにも最近は公式攻略ページという本当にすごいのがありますし、前環境は大規模ないまま終わったし、現環境は自粛であまり遊べていないし、で書くことがないんですよね。S6始まったらまた何かやるかもしれません。ともあれ新情報はよ!
今回は、ふるよにオフシーズンの筆者を文字通りの意味で救ってくれたアニメ『SHOW BY ROCK!! ましゅまいれっしゅ!!』 (以下ましゅまいれっしゅ)について語っていきます。ただ喋りたくてたまらないだけです。とはいえ、未見の人にその魅力を伝えたい気持ちがあるので、なるべくネタバレをしないよう配慮しています。
感想を言語化する練習、作文の練習を兼ねているので、拙いところもあると思いますが、どうぞよしなに。
「それは浅いよ!」も怖いけど歓迎します。
難しいこと考えたくない人へ。
筆者がこの作品をゴリ押ししてることだけ覚えましょう。
ブラウザバックしましょう。
代わりにアマプラかDアニメあたりを開いて、視聴を始めましょう。
「ましゅまいれっしゅ」のここが凄い!
ひとまず、このキービジュをご覧下さい。
ケモ耳、大きなアクセサリー、派手な髪型、ピンク。平たく言えば「女児っぽい」か「萌えアニメっぽい」感じのキャラデザで、カッコ良さやシンプルさを求めるオタクには受け付けないものかもしれません。一見すると単なる「キャラが動いて可愛い」を全面に押し出したアニメのようです。
当然面倒なオタクである筆者はこの作品についてノーマークでした。(同シリーズの旧作アニメもあるのですが、それについても名前を知っている程度。)
ですが、周囲(の狭い範囲)からあまりにも強く推され、「これは何かあるに違いない」と思い視聴すると、評価が一変します。「思っていたのと違うぞ?」の連続でした。
「作画が良い」「描写が細かい」「楽曲が相当エモい」なんていう月並みな感想もありましたが、特に際立っていたのは作中における「優しい世界と現実感の折衷」です。ここを掘り下げて語っていきます。
「やさいせいかつ」「やさしいせかい」というのは所謂萌えアニメの感想ではよく使われている形容でしょう。可愛い女の子しか出てこない。皆極めてポジティブ。苦しみはギャグ描写に留まる。事件といっても、ちょっとしたすれ違いだけ。視聴者はそれを見てほんわかした気分になる。そんな感じの作品に対して使われている印象です。
ただ、筆者は率直に言ってそういう作品が苦手です。これは自分の宗教に過ぎないのですが、この世の苦しみから逃げる(苦しみのない世界を眺める)のではなく、向き合って乗り越えていく過程にこそ救いがあると思っており、物語にもそれを見出したい気持ちがあります。(重ね重ね言いますが、個人の好み・思想です。)
とはいえ、無論「やさしいせかい」にも強みがあります。視聴者を傷つけないので、観るのに気合いが要らないんです。
例えば同じ音楽題材の作品だと、筆者は「響け!ユーフォニアム」とか大好きなんですけど、とにかく視聴時の体力消費が半端ないんですよね。そこでは、自身の実体験を想起させるような高い壁にぶつかった登場人物が、吐きそうになりながらそれを乗り越えていく素晴らしいプロセスが描かれています。このプロセスは視聴者に「今から自分の頑張るべきことを頑張ろう」と思わせてくれます。とはいえ、ショック療法のような側面があり、本当に落ち込んでいる時はなかなか手を伸ばせないでしょう。(筆者はショック療法狂いな節があり結構無理しますが、そんな人ばかりではないかと。)
長々と喋りましたが、本題に戻ります。要はこの両側面のいいとこ取りが「ましゅまいれっしゅ」なのです。
この物語の登場人物は、皆ただただ善くあろうとしています。他人を慮りながら、自分のことも大切にしています。(喧嘩ばかりしてる野郎共がいますがまあ悪意はないでしょう)
それでいて、各々が欠落を抱えています。その欠落は、滅茶苦茶な世界観や設定(本質的でないので説明しませんが、結構滅茶苦茶です)に反して、我々に馴染み深いものです。
そして、物語はコメディをベースにしつつ「欠落そのものを深く語ることなく、救われる過程を強調して描いている」のです。ここには
「視聴者の精神的な落ち込みが減る」
「救済のカタルシスがある」
「欠落そのものをぼかしているため、視聴者が勝手に補完して自己投影できる」
という3つの強みがあります。
筆者はこの3点にやられました。疲れずに奮起できる、マイナスの精神状態からフラットに、さらに圧倒的プラスの状態に達することが出来ます。完全に違法ドラッグ。
つらすぎるの無理な人も、平坦なの飽きちゃう人も、皆「ましゅまいれっしゅ」をキメましょう。きっと満足できます。
マシマヒメコという女が凄い!
作品全体の後は推しの話をします。したいのでします。するったらします。この子です。
縞々猫族とかいうのはひとまず脇に置くとして、ビジュアルを見てみましょう。二色ドリルツインテ全身ピンクです。なんだこれ。
……と思うかもしれませんが、実は上述した「馴染み深い欠落」の中でも特に拗らせ人間に馴染み深いものを持っている子です。
友達全然居なくて、ぼっちでいいやとか言ってるのに人に優しくしちゃうし。いざ頼られたらマジになるし。自分がめんどくさくてクソだと自覚しているのに、内心優しさを求めているし。なんかもう人間のややこしいところの綺麗な上澄みだけ煮詰めた感じの子です。そんな子が周りに絆されていくと、あとは判るな?と言う感じですね。
.......これ以上掘ると文章が完全に冷静さを欠くのでダメです。もっと書きたいけどまあネタバレに抵触するし。文章を書く練習にならねえ。なんてこった。推しは理性で文章に閉じ込められない。兎も角幸せになってほしい。とっくに幸せだろうけど。
兎も角、パッと見でこういう子やこういう子を含む相互作用が好きそうだと思った方、求めているものを超高水準でお出しされるので、是非凸ってください。
最後に
長々とお付き合い頂きありがとうございました。
実際のところ、このコンテンツにハマった理由はこれだけではなく語り足りないところが沢山あります。例えば
・百合がなんかもう、凄い.......。えっ!?付き合っても結婚してもいないんですか?
・楽曲の歌詞が限界
・ケモ好きでない人でも判る拘り
・ライバルがアツい
・野郎も心の底から推せる。(しかも百合の間に挟まらず薔薇の育成に勤しんでいる)
・方向性の異なる、超ROCK(生き様的な意味で)な無印シリーズ
とかまあ色々あるんですが、キリがないのでこんなもんにします。
正直、視聴にはある程度の適性が求められますが、適合者には素晴らしいものを見せてくれること請け合いです。心動かされたならば、是非どうぞ。